俺の不動産賃貸管理業界②～「滞納督促で歩合？」

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榎本です。

前作、『俺の不動産賃貸管理業界①～「滞納督促デビュー」』に引き続き、第二話となります。

今回も滞納督促ネタというか、仕事のモチベーションを上げるためにやっていた個人的なネタの話です(笑)

【目次】

1. １．滞納回収したら歩合が出るのか？
2. 　１－１．訪問督促はまとめて一気に！
3. 　１－２．移動効率と時給をアップ!?
4. 　１－３．原付購入を真剣に考えた
5. ２．滞納督促は結果と効率が全て
6. ３．不動産賃貸管理会社の一句

１．滞納回収したら歩合が出るのか？

管理会社の滞納督促担当として約２年ほどやって分かったこと。

債権回収会社じゃあるまいし、滞納を回収しても歩合なんて付くはずがないです。

営業して売り上げを上げれば歩合ですが、家賃はそもそも払われなければマイナスですが、払って当たり前のものを回収するだけなんで、会社にとっては利益なんてありません。

だから滞納督促担当が滞納の支払いを求めてきても、彼らは義務でやっているので決して逆ギレなんてしてはいけません。
公務員さんに窓口で怒鳴ってるバカを見て冷めた気分になってしまいませんか？
あれと同じです。

１－１．訪問督促はまとめて一気に！

しかし、熱い気持ちで滞納督促をしていた僕は、毎月毎月渡される数百件の滞納者リストを見ながら、いつも思っていました。

「こいつら全員、一週間以内に駆逐（回収）してやるっっ！」

と。

その為には手紙、電話はある程度機械的に行わなければいけません。
そしてそれでも連絡の取れない奴や話にならない奴には直接会いに行くんです。

その場合は、例えば「練馬区の滞納者」といったグループ分けをして、全件をまとめて訪問する予定を組むんです。
そうすると一日で10件は回れます。

しかし、こうやってまとめるのには別の理由もあったのです。

１－２．移動効率と時給をアップ!?

まとめたリスト、それでも数駅に跨っていますので、電車で行くと全件回るのに交通費が1,000円かかるとします。

その場合・・・会社を出て一旦自宅に帰って、自転車に乗って再出発するんです。

徒歩時間を短縮出来、駅と駅の間にある物件も全て通り道になり、歩くよりも楽で夏は涼しい。
こうして3時間くらいで10件を回り終え、交通費はちゃっかり請求するんです。

当時、僕は時給850円で働いていましたので、その3時間は時給が1,150円になるんです！
ランチ代が浮くんです！

更に電車で行くより早く全件回り終えられるので、滞納督促がはかどるんです。
これはたまらんいい仕事でした(笑)

１－３．原付購入を真剣に考えた

しかし、僕の使ってたママチャリだと、やはり遠くの物件まで行くのは心が折れます。
すると時給850円で働かないといけないんです。

テンション下がりますよ。
何となく。
時給1,150円もらえる方法があるのを知っているのに、それが出来ないヘタレな体力とポンコツママチャリのせいで・・・。

こうして原付購入を考えましたが、単車での事故以来、自動で動く二輪には乗らないと親に誓ったことを思い出し、結局原付は買わずに悶々としたストレスを、態度の悪い滞納者にぶつけていくのでした。

２．滞納督促は結果と効率が全て

しかし、自転車作戦は「100利あって1害なし」のいい作戦でした。
自転車で回ることにより効率が上がり、一時的な時給もアップする。

①督促に回れる件数が増える。
↓
②時給が上がっているので督促のモチベーションが上がる。
↓
③滞納リストがどんどん減っていく。
↓
④褒められる。

いまだに思いますが、滞納督促って出来れば接したくない嫌な相手がとても多いです。

・家族持ちで切なくなる。
・身寄りのない人で切なくなる。
・本当に苦しんでいる人で切なくなる。
・何やらキレてくる人で怖いし、腹が立つ。
・話にならない人で怖いし、イライラする。

だからといって連絡や訪問することを躊躇していたら滞納は解消されません。

自分がしていることはただ常識を、ただ当たり前のことをやっているんだと気付いてからは、どんどんと督促できるようになりました。

３．不動産賃貸管理会社の一句

『「怖いから」　「かわいそう」だと　思うバカ　相手の手の内　見抜いて動け』

「滞納督促」っていやな響きです。
「家賃払えコラ！」ってやってるわけじゃないんです。
相手がすごんでも、たかが数万円が払えないくらいですごむ奴って大したことありません。
相手が悲しそうにしていれば、寄り添って相談に乗ってあげればいいんです。

嫌々やったり、気持ちが臆していれば、どんどん付け入ってこられるものだなと学べた賃貸管理の仕事が滞納督促でした。

今度も滞納督促ネタの「朝がけ・夜がけ」について書こうかな。

くだらない文章ですが、「俺の賃貸管理業界」シリーズ、どうぞお暇な時のお供にどうぞ(笑)

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