賃貸経営者必見!エアコンの「2027年問題」の概要と対策について
2025.06.23
賃貸管理
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こんにちは! 賃貸管理部の冨永です。
今回は、賃貸経営をしている皆様にとって非常に重要なテーマである「エアコンの2027年問題」についてご紹介していきたいと思います。「2027年問題って何?」「賃貸経営にどう影響するの?」と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれません。この記事を読めば、その概要から具体的な対策までご理解いただけることと思います。どうぞお付き合いくださいませ。
この「2027年問題」は、皆さんの賃貸経営に少なからず影響を与える可能性がございます。「知らずに損をしてしまわないか心配…」そんなあなたの悩みを解決し、来るべき変化に備えるための助けになれば幸いです。
【目次】
- 1.そもそもエアコンの「2027年問題」とは?
- 2.賃貸経営で直面する「2027年問題」の影響と改善策
- 3.2027年までに賃貸経営者が「今」やっておくべきこと
- 4.まとめ【未来を見据えた賃貸経営のために】
1.そもそもエアコンの「2027年問題」とは?
ではまず、具体的に「エアコンの2027年問題」とは何なのか、その概要からご紹介させていただきます。
この問題は、日本が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みの一環で2027年度から家庭用エアコンの省エネ基準が大幅に引き上げられることが起因で発生する問題でございます。2027年度以降は新基準を満たしたエアコンしか販売できなくなってしまいます。それに伴い、エアコンの供給不足や価格の高騰等の様々なリスクが発生する懸念があるという問題でございます。
2.賃貸経営で直面する「2027年問題」の影響と改善策
ではこの「2027年問題」は私たち具体的にどのような影響をもたらすのでしょうか?
考えられる主な影響と、それに対する改善策を見ていきましょう。
①エアコン本体価格の上昇
最も懸念される影響の一つが、エアコン本体価格の上昇です。新しい省エネ基準に対応するためには、メーカーはより高性能な部品を採用したり、新しい省エネ技術を導入したりする必要があります。これに伴い、製造コストが増加し、製品価格に転嫁される可能性が高いです。
現在の市場では比較的安価なモデルも選択肢としてありますが、2027年以降はそういった廉価モデルが少なくなることが予想されます。
②廉価モデルの選択肢減少と買い替えサイクルの見直し
前述の価格上昇と関連しますが、省エネ基準を満たすことが難しい安価なモデルは、市場から姿を消す可能性があります。これにより、特に予算を抑えたい場合の選択肢が限られてしまうかもしれません。予測ではございますがエアコン本体価格が現行の2倍近くにあるとの情報も出回っております。廉価モデルがなくなることでギリギリまで交換せずに稼働させ、壊れてから交換などと言った選択も増えてくる恐れがございます。
②エアコン交換時期の駆け込み需要による影響
2027年が近づくにつれ、「基準が変わる前に…」と考える人が増え、2026年にはエアコンの交換需要が大きく高まる可能性があります。これにより、製品の品薄や工事費用の高騰、設置工事の予約が取りにくくなるといった事態も考えられます。既に弊社が取引ある一部業者でもエアコン工事の価格上昇や予約が取りにくい等が実際に発生しております。
3.2027年までに賃貸経営者が「今」やっておくべきこと
それでは、これらの影響を最小限に抑え、賃貸経営を円滑に進めるために、今から何をすべきなのでしょう。
①所有物件のエアコンの設置年数やメンテナンス歴の把握
まずは、ご自身の賃貸物件に設置されているエアコンの状況を正確に把握しましょう。
製造年・設置年数を確認し、何年前のエアコンなのかを把握します。一般的にエアコンの寿命は10年〜15年と言われていますので、10年を目安に前倒しでの交換も検討しましょう。
また、動作状況・メンテナンス履歴を確認し、異音や異臭がないか、正常に動作しているか、これまでのメンテナンス履歴も把握することが大切です。
これらをリスト化し、交換が必要なエアコンの優先順位をつけましょう。
②長期的な修繕計画への組み込み
エアコンの交換費用は決して安くありません。今後のエアコン交換費用を、賃貸経営の長期的な修繕計画に組み込むことが重要です。
毎年数台ずつ計画的に交換を進めることで、一度に大きな出費が発生するリスクを分散することができます。まとめて交換することで1台あたりの施工費が安価に抑えられる可能性もございますので、計画的に交換を実施することで費用を抑えて工事を実施しましょう。
③補助金制度や税制優遇の情報収集
行政や地方自治体によっては、省エネ設備への交換に対して補助金制度や税制優遇措置を設けている場合があります。これらの情報を積極的に収集し、活用することで、初期投資の負担を軽減できる可能性があります。
④信頼できる業者との関係構築
エアコンの選定から設置、その後のメンテナンスまで、信頼できる専門業者との関係を築いておくことは非常に重要です。複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、技術力やアフターサービスなども含めて比較検討しましょう。特に、賃貸物件のエアコンは入居者の生活に直結するため、迅速なトラブル対応ができる業者を選んでおくことが大切です。
→当社でも協力業者と連携を取ってスムーズかつ迅速な対応に努めております。
4.まとめ【未来を見据えた賃貸経営のために】
今回の「エアコンの2027年問題」は、賃貸経営における漠然とした不安があるものの、設備戦略を見直す良い機会と捉えることができます。
省エネ性能の高いエアコンを導入することは、入居者の電気代負担を減らし、物件の魅力を高めることに繋がります。これは、入居率の向上や家賃設定の優位性にも影響し、結果として皆様の賃貸経営をより安定させる材料ともなり得ます。
「2027年問題」を今からしっかり理解・対策することで、皆様の賃貸経営がより良い方向に行くことを祈っております。当社でもエアコンの調査や交換等の対応をさせていただいております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
弊社では社員全員が宅地建物取引士の有資格者です。
また、不動産コンサルティングマスターや、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャルプランナーなどの有資格者が賃貸・売買問わず、お部屋探し・賃貸管理のお手伝いをさせていただきます。
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